フォニックスとサイトワードのお話

 今回はフォニックス(phonics)とサイトワード(sight words)について書いてみようと思います。
 
 e-cubeでは、幼児クラスでもフォニックスを簡単に取り上げていますが、主にKidsコースからフォニックス学習が始まります。フォニックスは、ご存知の通り、アルファベットをその文字の名前と音とを関連付けて覚える学習法で、例えば ”Bb” を「ブ・ブ<発音>・ビー<名前>」と覚えます。Level があがるにつれ、at、oxといったrhyme(押韻)、cl、fr、scrといったblends(2重・3重子音)などを学習していきます。これは言わば、単語を読んだり書いたりするために知っておくべきルールで、このルールを身に付けていれば、目にする単語の多くは読むことができると言われています。
 
 しかし、theやaなど日常的によく使うけれども、ルールに当てはまらない言葉もたくさんあります。これら日常的によく使う単語は、sight words、つまり「目で見て覚える単語・一目でわかる(べき)単語」として、フォニックスのルールに関係なく、丸暗記してしまおうということです。サイトワードのリストとしてはFry Instant Words とDolch Sight Wordsが一般的で、それぞれ600語、220+90(名詞)語が挙げられています。Kidsコースでは、Level 2からサイトワードが入り、フォニックスと並行して学習が進められます。Level 3の生徒の保護者の方から「最近、文が読めるようになってきた」というお話をよく聞くのですが、フォニックスとサイトワードが身についてきている証拠だと思います。そして、レッスンをしていると、単語を書く力も徐々についてきていることを感じます。
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 Kids 3 のレッスンです。昨年勉強したrhymeをボードに書いて復習した後、その音を含む単語をリレー形式で書いてもらいました。ake<エイク>と言う音にc<ク>を足し、<ク+エイク>→cake<ケェイク>、ig<イグ>にd<ドゥ>を足してdig<ディグ>というように単語を次々と完成させていきます。書いたり読んだりできることを楽しんでいるのが、子どもたちを見ているとよくわかります。