英単語を覚えるには (1)
レッスンでは、新しい単語の導入にフラッシュカードを使っています。
カードには絵と英単語が書かれていて、子どもたちは絵を見て単語を聞き、真似して発音します。
学習経験の浅い子どもたちは、英単語の文字にさほど注意を払いませんが、フォニックスの学習が進んで文字が読めるようになってくると、カードの単語を見て自分で読もうとします。
フォニックスのルールに当てはまらない語もあるので、全部が読めるわけではないのですが、7~8割は読めるのではないでしょうか。
新出単語のカードを見せると、講師が発音する前に単語が読めることも多くなります。
ここでのポイントは、「目」と「耳」と「口」と「フォニックス」。
文字を目で見て、綴りと音の関係を耳で聞き、同じ音が出せるように口を動かす。
少なくとも3つの感覚を使って単語を頭に入れていきます。
単語を書く練習をする時は、文字の音を意識させながら鉛筆を使ってノートに書かせるので、もうひとつの感覚が加わります。
何かを記憶するには、いわゆる五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)をできるだけたくさん組み合わせて使うと効果的と言われます。
特に「香り」は記憶や暗記に役立つと言われています。
ある香りを嗅ぐとそれに付随した記憶がふっとよみがえる。誰にもありますよね。
また、香りやにおいは勝手に改ざんできないそうです。
例えば、人の顔や景色など目で見て記憶しているものは、実際もう一度見てみると全然違っていたり、よいところだけを切り取って覚えていたりすることが多々ありますが、香りはそれができない。
嫌な香りをいい香りに変換して記憶することはできないのだそうです。
単語(に限らず英語を)を覚えるのに嗅覚も使ったらいいよと、単語を覚えるのに苦労している中高生に言うことがあります。
香りのついた消しゴムのにおいを嗅ぎながら単語の練習をしたら?と冗談めかして言うのですが、半分は本気です。
何なら味覚も取り入れて、香りの高いチョコレートでもつまみながら覚えたらいいのかもしれません 😄
でも、実際、単語がなかなか覚えられない中高生は、教科書や参考書の単語をただ「見て」覚えようとしている子が多いです。
せめて音声を聞き、実際に声を出して練習すると、今よりずっと覚えられるようになるはずです。
単語の覚え方については、また書きたいと思います。
とりあえず、教室にアロマでも焚こうか…?と考えたり、考えなかったり…。😊
2017年2月8日