love, love, … like!

今週末は、今年度最後の英検が行われます。

 

今回、教室からは中学生と高校生の合わせて6人が受験する予定で、先週と今週は受験対策のレッスンをしています。

 

その中のふたり、中学2年のMさんとNさん。
彼女たちは、学校でも同じクラス、同じ部活に所属していて、とても仲がいいのです。
いわゆる「箸が転げても…」のお年頃で、いつも何か言ってはふたりでケラケラと笑っています。

 

仲がいいだけでなく、勉強に関しては互いに競い合い切磋琢磨している、とてもいい関係で、私が宿題を出すと「明日、昼休みに一緒にやろう!」と言ったり、テスト前には「今度のテスト、絶対負けたくない」と闘志を燃やしたりしています。

 

ある日のレッスンのこと。
と言っても、もうずいぶん前のことになってしまったのですが、これは絶対ブログに書きたいと思った出来事があって、彼女たちにも「書くからね」と宣言していました。

 

その後「先生、もうブログ、書いた?」と何度か聞かれるも、ずっと書けずにいて、今週再び聞かれてしまったので、「よっしゃっ!」と気合を入れ、こうして書いています。

 

彼女たちは、昨年からスピーチをメインにレッスンをしています。
自分自身のことから、自分の周りの人々やものごと、そして世界へと視野を広げ、さまざまな話題について自分のことばで発信できるようになることを目標としています。

 

自分の周りの人々(People Around Me)をテーマにスピーチを考えていた時のことです。
ふたりはbest friendとしてお互いのことをスピーチに書いていました。

 

原稿を書いていたMさんが、Nさんに「likeじゃなくてloveにしたからね。」と言っています。
あぁ、友だちとしてすごく好きだから、I like her.をI love her.にしたんだろうなと思って、Mさんが書いた原稿を見ると…

 

I’m happy to have a friend love her.

 

????? !!!!!

え!そこをloveにしたか~!

 

Mさんが言いたかったのは

I’m happy to have a friend like her.
「彼女のような友だちがいて私は幸せです。」

 

このlikeは「好き」のlikeじゃないよ~!?

 

「は?違うでしょ?!」と冷静に言い放つNさん。

(ちなみに、彼女たちはお互いにいつも冷めた感じでつっこみます。でも、それが普通。ちょっとキツイんじゃない?と思うことはありますが、それだけ仲がいいのでしょう。)

 

間違いに気づいてMさんも大笑いです。

 

 

確かに英文としては間違っています。
でも、習ったことば、知っていることばを使って、自分の気持ちを表そうとしたMさんの姿勢は立派だなと思いました。

 

間違えたくないと思って黙っているよりも、間違ってもいいから使ってみる。

外国語学習には絶対必要なことです。

間違ったらハハハと笑って、正しいことを覚えればいいのです。

 

英語検定も同じ。

「受けて、結果が出て、終わり」ではなく、正答や誤答、自信のなかった答えを見直しし、覚えて次につなげていくことが大事ですね。

 

さて、今週の日曜日。

持てる力を存分に発揮して頑張ってください!

期待しています。