日記

 ABCのせんせい

present.jpg 昨日は、とても嬉しいことるんるんがありました。
 小学1年生の男の子が教室に来るなり、「今日は先生にプレゼントがあるよ!」プレゼントと1枚の紙をくれました。「Oh,thank you.なに、なに?」と見てみると、ノートを切り取った紙にアルファベットと絵が書いてあります。低学年の子どもらしく、力いっぱい書いた濃い文字。大文字と小文字がすべて書かれています。”“が”“になっていたり、”“が”“だったり、愛嬌たっぷりの文字。彼の名誉のために言っておきますが、英語1年生の去年、文字認知の学習はしましたが、書く練習はこの4月から始めたばかり。それでもかなり多くの文字が書ける子です。そして、そのアルファベットの下には、カタカナで「エイ ビイ スイ ノ センセイヘ」と書いてありました。「エー ビー シー」じゃなくて「エイ ビイ スイ」。よし、よし。きちんと正しい発音が身についているぞ、と一人悦に入った一日でした。るんるん

 ホワット イズ ユア ネーム?

 小学6年生のレッスンがありました。昨年までKidsコースを受講していた生徒さんたちですが、来年の中学入学を前に、今年から前倒し的にYouthsコースを受講しています。中学校の授業で必ず必要となってくる文法の学習も進めながら、話す力、聞く力も十分つけられるレッスンを心がけています。
 小学生も高学年になってくると、日本語的な英語の発音、いわゆるカタカナ英語になってくる子が多いです。特に耳・口からではなく、文字から英語に入った子にその傾向が見られます。このYouthsクラスの生徒さんも同じで、学習塾で英語を勉強した経験がある子たちです。もちろん、単語テストなどで鍛えられているため語彙力は格段に高く、文を読む力もずいぶんとあるのですが、発音は二の次といった感じです。
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 今日のレッスンでは、”What’s your name?””Where are you from?””How old are you?””When’s your birthday?”などの質問文を英語らしい発音、リズムで身に付けてもらいたいと考えました。また、名前を訊く→「あなたの名前は何ですか」→What is your name?という思考の流れではなく、初めて会った人に質問する→What’s your name? Where are you from?・・・と反射的に言葉が出てくるようにしたいと思い、カードを使った口頭練習を取り入れました。それぞれ名前、国旗、数字、月が書かれたカードをテンポよく見せ、カードが答えとなる質問文を次々に言っていきます。文の強勢や単語(音)の結合など英語らしい英語が自然と口から出てくるようになってきます。

 フォニックスとサイトワードのお話

 今回はフォニックス(phonics)とサイトワード(sight words)について書いてみようと思います。
 
 e-cubeでは、幼児クラスでもフォニックスを簡単に取り上げていますが、主にKidsコースからフォニックス学習が始まります。フォニックスは、ご存知の通り、アルファベットをその文字の名前と音とを関連付けて覚える学習法で、例えば ”Bb” を「ブ・ブ<発音>・ビー<名前>」と覚えます。Level があがるにつれ、at、oxといったrhyme(押韻)、cl、fr、scrといったblends(2重・3重子音)などを学習していきます。これは言わば、単語を読んだり書いたりするために知っておくべきルールで、このルールを身に付けていれば、目にする単語の多くは読むことができると言われています。
 
 しかし、theやaなど日常的によく使うけれども、ルールに当てはまらない言葉もたくさんあります。これら日常的によく使う単語は、sight words、つまり「目で見て覚える単語・一目でわかる(べき)単語」として、フォニックスのルールに関係なく、丸暗記してしまおうということです。サイトワードのリストとしてはFry Instant Words とDolch Sight Wordsが一般的で、それぞれ600語、220+90(名詞)語が挙げられています。Kidsコースでは、Level 2からサイトワードが入り、フォニックスと並行して学習が進められます。Level 3の生徒の保護者の方から「最近、文が読めるようになってきた」というお話をよく聞くのですが、フォニックスとサイトワードが身についてきている証拠だと思います。そして、レッスンをしていると、単語を書く力も徐々についてきていることを感じます。
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 Kids 3 のレッスンです。昨年勉強したrhymeをボードに書いて復習した後、その音を含む単語をリレー形式で書いてもらいました。ake<エイク>と言う音にc<ク>を足し、<ク+エイク>→cake<ケェイク>、ig<イグ>にd<ドゥ>を足してdig<ディグ>というように単語を次々と完成させていきます。書いたり読んだりできることを楽しんでいるのが、子どもたちを見ているとよくわかります。

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