1.真のコミュニケーション能力の育成 ―思いを言葉に
現在の英語教育は「コミュニケーション能力の育成」に主眼が置かれています。それまでの受験のための英語教育からの脱却を図り、世界において英語で堂々とコミュニケーションできる日本人を育成するために、特に英会話力の育成が重視されるようになってきました。
けれども、「コミュニケーション能力の育成」をうたう今の英語学習は、実は単なる暗記学習になっている場合が少なくありません。つまり、受験のための英語教育時代と同じく、「知識」としての英語学習なのです。たとえば、買い物の場面での英語。「値段を聞く」→“How much is it?”という文を暗記し、それを繰り返し練習しているにすぎません。実際の買い物では「これ、高そうね」「いや、高そうに見えるけど、実は○円」というように自分の思いや考えを伝えることで、値段を聞くという目的を果たす場合も多いのです。機械的に言葉を発するよりも、そのほうがむしろ人間的なコミュニケーションだと言えるのではないでしょうか。
人間的な、真のコミュニケーション能力を身につけるためには「知識」ではなく、自分の思いや考えを伝える「手段」としての英語を学ぶ必要があります。e-cube language plus のレッスンでは、思いや考えを明確にするところから始めます。生徒は何かを見たり、体験したりして抱いた思いを身振りでも、日本語でも、知っている英語でもいい、まずは表現してみます。そして、自分の思いをもっと正確に、確実に相手に伝えたいという気持ちの高まりに合わせて言葉を学習していきます。「知らない」「知識がない」から「話せない」とコミュニケーションをあきらめてしまわないで、「伝えたい」から「伝えられる言葉を学習する」ことが必要なのです。
e-cube language plus では、ある場面で必要なたった一つの表現を学ぶのではなく、一人ひとりが抱いた思いを、それぞれが自分の言葉で表現できる「手段」としての英語力、真のコミュニケーション能力の育成を目指しています。 |