さぁ、みんなで考えよう!

レッスンでは、子どもたち自身が考える時間を大切にしています。
教えられたことをそのまま受け入れるのではなく、どうしてそうなのかを自分で考えることで、深く理解し、身につけられると思うからです。
 
この間は、英語では絶対に避けて通れない可算名詞と不可算名詞の勉強をしました。
 
appleやorange、milk、butterなどの食べ物カードを、名前を練習しながら子どもたちの前で黙って2つのグループに分けて見せました。
グループがだんだんできてくると子どもたちは「どうして2つに分けているんだろう、なんだろう」と考え始めます。しばらくすると「わかった!」と言うので、子どもたちに残りのカードを渡し、自分たちでグループ分けするように促します。
全部を分け終えた後、どうしてそう分けるのかを尋ねます。
おもしろい答えも出てきます。
 
「こっちは赤いもの」「いやいや、onionは赤くないでしょ~」
「じゃあ、丸いもの?」「え?バナナは?」
「あ、わかった!そっちは容器に入っているものだ!」「じゃあ、パンに塗ったジャムはこっち?」
「う~ん・・・。こっちは他にどんなものがある?」「う~ん、penとかrulerとか」
「はぁ?食べ物じゃないじゃん!」
 
子どもたちは感覚的にその違いに気づいているけれど、きちんと言葉に表せないのだなぁと見ていて思います。
ぼんやりしたその感覚を、しっかり形のあるものにしてあげるのが私の役目です。
 
「じゃあさ。手のひらにリンゴを持ってみて」と言うと、子どもたちは両の掌でリンゴを持っているふりをします。
「そのリンゴ、1個ちょうだい」「Here you are.」
「じゃ、今度は牛乳を持って。牛乳1個ちょうだい」
「先生、牛乳は1本だよ」
「そうなの?コップに入ってるんじゃないの?」
「じゃあ、牛乳1個じゃなくて1杯でしょ~」
 
そんなやり取りをしていると、「あっ!わかった!! 『数えられるもの』と『数えられない物』か~」
と子どもの口から正解が出てきます。
 
そうして腑に落ちたことはなかなか忘れないだろうと思います。
 
時には時間がかかります。
それでも、子どもたち一人ひとりが自分の頭を使って考えることは絶対に大事だと感じています。
考える過程で、頭の柔らかい子どもたちから出てくるユニークな答えに笑わせてもらえるという副産物もありますし😊