I’m the King!

 Kids 2のクラスでthis、that、these、thoseの使い分けを勉強しています。「これ」と「あれ(それ)」の使い分けは日本語にもありますが、単数と複数の区別は、日本語ではかなり曖昧に表現します。けれども、単数と複数は違いは目で見て明らかなものなので、一度理解すれば、子供たちは無意識に使い分けられるようになります。
 レッスンではカードやレアリア(実物)を使って単数と複数の区別を教えます。そして、実際に体を使ってthis/theseとthat/thoseの距離の違いを理解させます。離れた壁にかかる時計を、講師が大げさなくらい大きな動作で指差し、”That’s a clock.”と言うと、子供たちも同じように大きなしぐさで”That’s a board.”と返してきます。
 昨日のレッスンでは、「王様ゲーム」をしました。子供にカードを渡し、講師はイスに座って腕を組みます。威厳のある咳払いをひとつ。”I’m the King!” そして、子供に向かって、”This is a glove.” ”Those are kites.” 子供はあわてて、手に持っているグローブのカードを講師の足元に、凧のカードを離れたところに置きます。全部のカードを正しい場所に置けたら、”Well done!” と褒美を与える真似。そして、役割を交代します。王様になった子供は、講師の口調を真似て、”Hurry up!”などとのたまい、絶好調です。this、that、these、thoseも正しく使えるようになりました。
 ゲームの後、子供が言った一言に笑ってしまいました。「先生、KingじゃなくてQueenじゃん!女なんだから!」