echidna其の二
ひょこひょこと歩くかわいいechidnaのお話をもう少し。
echidna(ハリモグラ)の特徴的な長いくちばしの先端には鼻の孔と口が付いています。
口はものすごく小さくて、5mmしか開きません。しかも歯がない。
その小さな口で一体何を食べているかというと、小さなアリやシロアリ。
粘液のついた長い舌をビュ~ッと伸ばしてアリを捕ります。
そのため昔はアリクイの仲間と考えられ、spiny anteater(トゲアリクイ)と呼ばれてたそうですが、実際は2000万年~5000万年前にカモノハシのような単孔類から進化した種です。
kangagoo(カンガルー)を初めて見たキャプテンクックの探検隊が、先住民にその動物の名前を聞いたら「カンガルー」と言われたことからその名前がついたが、実は「カンガルー」は彼らの言葉で「私は知らない」という意味だった、という嘘かホントかわからない有名な話があります。
echidnaの名前はアボリジニの言葉ではないですが、自然崇拝文化を持つアボリジニの多くのグループにハリモグラの神話があるそうです。
アボリジニに槍を投げられたウォンバットが槍を防具のトゲへと変え、ハリモグラに変化したという話、部族の食い意地の張った男が食糧を隠し持っているのが見つかり、仲間が彼に向けて槍を投げた、彼は藪へと逃げ込み、そこでハリモグラへと姿を変えたという話などがあります。でも、あんなふうに体全体に槍が刺さったら、the endですよね~。
さて、教室のホームページにキャラクターのハリモグラさんが登場しました。くりっとした目がカワイイでしょう?
まだ名前がないので、教室の子どもたちに付けてもらおうかな。
2016年10月17日