I’m wondering…
Kidsコースでは、各ユニットの1時間目のレッスンで、単語を学習します。いろいろな活動をしながら単語を習得させたあと、CDを聞き、聞こえた順番にイラストに番号をふって定着度をはかります。正しく聞き取ることができたか、答えあわせをした後、あわせて数の練習をしています。8~10までの数字がランダムに並ぶので、数の練習をするのにとても都合がいいのです。
Kids1ではぱっと見て数字が言えるように、レベルが上がるにつれ、10、100、1000の位の大きい数の練習をしていきます。生徒に番号を言わせ、ホワイトボードに書きます。例えば、「28146375」。下の3つの数字だけ見えるように他の数字を隠すと、”Three hundred and seventy-five”。最後の5を消して、同じように3つの数字を見せ、”Six hundred and thirty-seven”。今度は最後の文字を消さずに4つの数字を見せる。「先生、消すの忘れてるよ」などを言われますが、No, no.と言いながら、”Four thousand, six hundred and thirty-seven”とthousandを導入します。その後は同じように下の1桁を消しながら1000の位がすらすら言えるように何度か練習するのですが、おもしろいのはこの後。今度は5つの数字を見せ黙っています。子供たちは「え~っ!?」と言いながら一瞬考え、その後に”Twenty-eight thousand, one hundred and forty-six”。本当にすんなりとこの言い方が出てくるのです。これはどのクラスでやっても同じ。どうしてかはわからないのですが、「’万’てなんて言うの?」などと聞く子はいないのです。本当に不思議。5桁が言えれば、6桁の数も当然問題なしです。
以前オーストラリアで日本語を教えていた時に、生徒たち(大人でしたが)が万の位に苦戦しているのを見ているので、日本の子供たちがすんなりと大きい数字が言えるようになるのを、いつも不思議な思いで見ています。
2011年2月18日